10 ルートヴィヒ広場(Ludwigsplatz)のイン門(Inntor)

イン門は現在のロータリーの場所にあった門で、大きな四角い建物の出窓の左に直結するように建てられていました。この旧「ヘーグナー邸(Hoegnerhaus)」は当時半分の幅しかなかったので、ルートヴィヒ広場も現在よりはるかに小さなものでした。門のすぐ下にはミュールバッハ川(Mühlbach)が流れており、現在も歩道に開けられた穴から、その流れを見ることができます。右下の建物は、ローゼンハイムで最初の食肉処理場です。ここでは11人の肉屋が店を構え、そのほとんどがフェルバー通り(Färberstraße)に住んでいました。1865年にイン門は取り壊され、広場はイン通り(Innstraße)とケーニヒ通り(Königstraße)へと開かれます。同時に、市営ガス工場隣のミュールバッハボーゲン(Mühlbachbogen)に、新しい中央食肉処理場が建設されました。処理場の拡大に伴い、市は1887年に「強制屠殺令」を発布し、家庭での家畜の屠殺を禁止します。現在も、イン・デア・シュムッケン通り(in der Schmucken)には大きな精肉工場が並んでいます。

現在地住所:ルートヴィヒ広場31(Ludwigsplatz 31)