05 ハイリヒ・ガイスト通り7(Heilig-Geist-Straße 7)
上層階が増築され、M字型の屋根が消え去った今日においても、かつて聖人が描かれていたこの建物のファサードは、インシュタット(イン川・ザルツァッハ川流域)の建築様式の特徴を残しています。1907年の写真では、壁画の一部を見ることができます。回廊部分は、悪天候でも商取引がし易いように、早くも14~15世紀には完成していました。一方、防火用に引き上げた壁を備えるM字型の屋根は、火災を繰り返し経験した後、16世紀になってようやく出来上がります。このような「フォアシュスマウアー(Vorschussmauer、「張り出し壁」)」と言われる壁は、インスブルックで初めて発見されました。この壁が建物に一定の重厚感を与え、イン川・ザルツァッハ川流域の都市の広場を特徴づけています。
現在地住所:ハイリヒ・ガイスト通り8(Heilig-Geist-Straße 8)