04 旧市庁舎

16世紀半ば以降、三つのアーチとニコラウス教会への通路を備えたこの堂々たる建物が、ローゼンハイム市場町の市庁舎(町役場)でした。ここには穀物市場もありました。やがて「市場町」から「市」へと昇格すると、人口は急速に増加し、行政業務により大きな場所が必要となります。1876年にローゼンハイム駅が市の玄関口である現在の場所に移されると、市政の拠点はその2年後に、現市庁舎通り(Rathausstraße)にあるレンガ造りの旧駅舎へと移りました。広場の旧市庁舎は、洋裁マイスターのヨハン・クレッパー(Johann Klepper)が買収。増築をし、正面を後期古典主義様式に改築します。1907年、クレッパーはここで一人乗り用と二人乗り用の最初の折りたたみ式ボート(ファルトボート)を製造し、世界的に有名なクレッパー社の基礎を築きました。

現在地住所:マックス・ヨーゼフ広場13(Max-Josefs-Platz 13)